意外と知らない!アルミ缶回収

アルミ缶回収という言葉は知っていたり、実際に寄付したことはあるけれど、回収されたアルミ缶がその後どうなるかは知らない。福祉施設でもよくアルミ缶寄付のボランティアを募集しているけれど、福祉とアルミ缶回収は何か関係しているの?そんな疑問を解決します!ぜひ覗いてみてください。


アルミ缶回収は私たちの身近で気軽にできるリサイクルの1つです。学校、自治体やごみの分別など、生活していく中でよく見かけます。そんなアルミ缶回収ですが、回収されるまでは知っていても回収されたあとや、なぜ回収されるのかを知らないという人は意外と多いのではないでしょうか?そんな「知っているようで実は知らない」アルミ缶回収についてお話ししていきたいと思います。

アルミ缶回収は学校、自治体、老人会、婦人会などが資源回収業者と協力して行っている集団回収やスーパーマーケット、生活協同組合、コンビニなどが回収BOXを置いて行っている店頭回収、資源ごみが回収されいる分別回収といった種類があります。

回収されたあとはそれぞれの場所から再生工場へ運ばれます。

このうちの集団回収の1つである福祉作業所はアルミ缶を回収したあと、すぐに再生工場へ持っていくのではなく、利用者さんが作業をした上で資源回収業者に引き渡すという回収の仕方をしています。なぜ、回収した後に作業を挟んだ上で資源回収業者に引き渡すのか、それにはどんな仕組みがあってメリットがあるでしょうか。

各作業所によってさまざまですが、福祉作業所に回収されたアルミ缶は利用者さんによって分別作業やプレス作業などにかけられます。

分別作業はゴミやスチール缶などのアルミ缶以外のものを取り除く作業になります。

プレス作業は分別したアルミ缶をプレス機にかける作業です。プレス機にかけると、アルミ缶は圧縮され金属の塊になります。

利用者さんの作業によって金属の塊になったアルミ缶は資源回収業者に引き渡され、再生工場へ運ばれます。

そして渡した分のアルミ缶を換金してもらいます。

アルミ缶1kg=約90円

この換金されたお金は利用者さんの工賃や施設の運営資金に充てられます。

福祉作業所に寄付されるアルミ缶が増えると、利用者さんの作業も増えます。そうすると換金してもらえる数も増え、利用者さんに渡せる工賃や施設の運営費も増えます。この仕組みが守られ、続けられるように、アルミ缶を回収している福祉作業所にアルミ缶を寄付しましょう!

①アルミ缶の表面の塗料たフィルムをはがします。

②約700℃以上の高温でアルミ缶を溶かします。

③溶かしたアルミニウムを塊にして再生地金にします。

④再生地金をうすい板にします。

⑤うすい板をアルミ缶の形にします。

⑥できたアルミ缶に飲み物などの印刷がされたら完成です。

このように、回収されたアルミ缶のほとんどは新しいアルミ缶として何度も生まれ変わります。また、回収先の1つである福祉作業所では資源回収業者と協力して、利用者さんが作業した分の工賃を渡すという支援をしています。この支援の仕組みは福祉にも地球環境にもやさしいシステムです。この支援を続けていくためには、皆さんの協力が必要です。善意あるご協力よろしくお願いいたします。


栃木市では以下の三つの施設でアルミ缶回収をしています。

皆様のご協力をよろしくお願いいたします。



 NPO法人蔵の街たんぽぽの会 福祉作業所オープンハウスたんぽぽでは、

作業の一つとして、ゴミ減量のためにアルミ缶を潰して業者に渡しているそうです。

 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


 障害者施設『社会就労センターゆうの家』さんでは、使用済みのアルミ缶を

回収しアルミ缶回収業者へ販売することで施設の運営財源をまかなっているそうです。

善意ある皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


『栃木市藤岡地域活動支援センター』さんで、アルミ缶回収を始めました。

注意事項を確認の上、アルミ缶回収のご協力をよろしくお願い致します。